全日本コーヒー商工組合連合会

組合員に聞く、加入のきっかけとメリット

東京・江戸川区の住宅地で、販売専門の小さな自家焙煎コーヒー豆店を営みながら、焙煎機などを製造する電子機器メーカーの珈琲事業部長を務める、たぐち珈琲豆店の店主・田口真太郎氏(現・東日本コーヒー商工組合理事)。J.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター講師の資格を活かして活躍の幅を広げてきた田口氏に、その歩みや組合員になることで得たビジネスチャンスについてうかがった。

Interview #2

ユーシーム株式会社
代表取締役 田口 真太郎

父が営んでいた喫茶店を継ぎ、自家焙煎コーヒーの豆売り専門店としてたぐち珈琲豆店を再出発させる。確かな知識の習得と他店との差別化のためにJ.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター講師の資格を取得し、全日本コーヒー商工組合に加盟。現在、東日本コーヒー商工組合で理事を務める傍らアイ・シー電子工業株式会社の珈琲事業部長としても活躍。

父が営んでいた喫茶店を継ぎ、自家焙煎コーヒーの豆売り専門店としてたぐち珈琲豆店を再出発させる。確かな知識の習得と他店との差別化のためにJ.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター講師の資格を取得し、全日本コーヒー商工組合に加盟。現在、東日本コーヒー商工組合で理事を務める傍らアイ・シー電子工業株式会社の珈琲事業部長としても活躍。

創業ヒストリー・歴史

「豆売りだけ」で生計が立てられるコーヒー店を目指して

東京都江戸川区篠崎。すぐ間近を流れる江戸川を渡った先は千葉県という、東京の端の街にあるわずか5坪ほどの小さなコーヒー店だが、たぐち珈琲豆店には絶えず、コーヒーの可能性を信じるさまざまな人がやってくる。

「一般のお客様からコーヒー関連のメーカーの方、ベンチャー企業の経営者まで、僕がJ.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター講師であることを聞きつけていろいろな方が足を運んでくださいます」

現在、東日本コーヒー商工組合の理事を務める同店の店主・田口真太郎氏はそう語った。

1997年に父・幸男氏が始めた喫茶店を継ぎ、田口氏がたぐち珈琲豆店の店主となったのは1998年のこと。先代の背中を見て育った田口氏は、より広く、自社のコーヒーを楽しんでもらうためには卸先を多く獲得する必要があり、そのためにも喫茶は切り離した方が良いと判断。豆売り専門店へと舵を切った。

「『豆売りだけで、生計が立てられるようにする』というのが、最初の目標でした。気軽な気持ちで事業を継いだのですが、現実は厳しかったですね(笑)。当時は今ほど、コーヒー人口も多くない時代。コーヒーの本質や焙煎の理論をきちんと学ばなければと思い始めた時にJ.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター講師という存在を知り、活躍の幅の拡大と他店との差別化のために目指すことにしたんです」

加入のきっかけ、決め手

目標達成のために志したコーヒーインストラクター講師が、視界を広げた

何度も諦めそうになりながらも、超難関といわれるJ.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター1級を8年かけて取得すると、研修を経て念願のインストラクター講師の資格を得た田口氏。2016年、実際に講師として活動するために全日本コーヒー商工組合連合会に加盟した。「好きなことを好きにやりたい性格なので、何かに属するのは苦手なんですが(笑)」と笑って見せながらも、組合員となりインストラクター講師に名を連ねるようになったことで、町のコーヒー豆店の店主に留まらないビジネスチャンスが生まれたと振り返る。

田口氏が今、全日本コーヒー商工組合連合会に加盟したことで得た最大のメリットだと語るのが、「J.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター講師」という自身のアイデンティティを示すことができる価値だ。20256月現在、2級以上に限ってもインストラクター認定者数は全国に25千人ほど。そのなかで、田口氏と同じくインストラクター講師を名乗れる者はわずか40名余りしかおらず、コーヒーのプロフェッショナルの証であるその事実は顧客に大きな信頼感をもたらすといえる。さらに田口氏のように、大手企業に属さず個人で店を経営するインストラクター講師は非常に稀だ。直接コーヒー豆を買ったり話ができたり、誰でもアクセスできるインストラクター講師という存在が、他店との差別化に大きく寄与したことは間違いない。

「とにかくいろいろな方が来てくれます。純粋にコーヒー豆を買いに来られるお客様はもちろん、コーヒーに関わる新規事業に取り組むベンチャー企業の方や研究者の方からコンサルティングの依頼を受けることも。コーヒー豆を売っているだけでは出合えなかったであろうB to Bのチャンスが舞い込んでくるのは、僕みたいな新しいもの好きにはすごく嬉しいですね」

組合のメリット

町のコーヒー豆店の店主から、コーヒー機器メーカーの珈琲事業部長に

2025年6月、そんな田口氏の挑戦は大きく実を結ぶ。かねてから店で使用していた焙煎機、トルネードロースターの製造メーカーであるアイ・シー電子工業株式会社の珈琲事業部長に就任したのだ。当初は同機のいちユーザーに過ぎなかったというが、使用感や改善点について担当者とさまざま意見を交わすうちに焙煎機の開発に携わるようになり、顧問を経て、同社のコーヒー関連事業すべてを統括する立場へと歩みを進めた。

東京の端の小さな自家焙煎コーヒー豆店の店主が、従業員数約100人規模の企業の珈琲事業部長へ——。そんなサクセスストーリーも、J.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター講師という存在があるからだと田口は語る。

これからの取り組み

肩書きを裏付ける経験値が武器。「買いやすさ」を追求し、ニーズを可視化

一方で、田口氏の元へこうしたビジネスチャンスが舞い込んでくるのは、その肩書きだけがすべてではない。オンラインショップにデリバリー、カフェインレスコーヒーなど、まだムーブメントが起こる前から先進的な取り組みを積極的に行ってきた田口氏には、自ら培ってきた経験や知見が豊富にあるのだ。

「どんなに優れたコーヒーでも、飲んでもらえなければ意味がありません。だからとにかく、買いやすさを大切にしているんです。自動販売機は象徴的な成功例ですね。いつでも・楽しく・気軽に買いたいというニーズがあるんだと僕自身も実感し、開業支援や講演にも活かしています」

事業の広がり

小さな個人店ほど、加盟するメリットは大きい

最後に、「自分のような個人店ほど、組合に入るメリットは大きい」と語った田口氏。普段の事業は一人で行っていても困った時に頼れる仲間がいること、店に立つだけでは関われないような大手同業者の声や異業種とのビジネスチャンスに触れられることは、心の支えになると同時に、視野が広がる機会になると話してくれた。

「僕自身もまだまだ広くアンテナを張って、新しいことにチャレンジしていきたい。ぜひたくさんの人と意見を交わしながら、もっともっとコーヒーの可能性を広げていきたいですね」

たぐち珈琲豆店のこれから

小さな個人店ほど、加盟するメリットは大きい

最後に、「自分のような個人店ほど、組合に入るメリットは大きい」と語った田口氏。普段の事業は一人で行っていても困った時に頼れる仲間がいること、店に立つだけでは関われないような大手同業者の声や異業種とのビジネスチャンスに触れられることは、心の支えになると同時に、視野が広がる機会になると話してくれた。

「僕自身もまだまだ広くアンテナを張って、新しいことにチャレンジしていきたい。ぜひたくさんの人と意見を交わしながら、もっともっとコーヒーの可能性を広げていきたいですね」

店舗情報

ユーシーム株式会社

住所 東京都江戸川区上篠崎4-29-11
電話 不定休
営業時間 9:30〜12:00/15:00〜18:30
定休日 不定休
Web http://www.taguti-coffee.com/
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全日本コーヒー商工組合連合会とは

昭和41年(1966 年)に「コーヒー焙煎業者(レギュラーコーヒー製造業)の全国統一組織」として農林水産省の認可を受けた組合組織であり、日本を代表するレギュラーコーヒー業界の団体。

全国を7 エリアに分け、各エリア1 組合・全7 組合で構成。厳選された生豆を使い、確かな技術で焙煎された最高品質のレギュラーコーヒーのさらなる消費増大と日本のコーヒー文化の向上を目指し、幅広く活動している。

入会のメリット

  • *各種研修会・講演会への参加

    農林水産省及び各省庁、全協、連合会など、さまざまな団体が主催する各種講演会や研修活動への参加が可能。

    教育や啓蒙事業を推進している。経営者様はもちろん、従業員の方々への教育・啓蒙、人材育成の機会としても利用可。

  • *産地国・消費国研修

  • *情報・資料の共有

    農林水産省、厚生労働省、公正取引委員会など関連省庁からの通達事項や情報の入手が可能。また、全日本コーヒー協会をはじめ、各業界団体が発信する情報やデータ資料を提供。

  • *共同購入

    カレンダーやポスターの製作・頒布など、共同購入事業を推進。