Overseas
連合会の活動 海外研修事業
[産地国]イタリア視察研修 2012年

エスプレッソ系コーヒーの原点であるイタリア(ナポリ・ローマ)のBAR(バール)・カフェを中心にした視察研修旅行。工場やスーパーマーケットなど食品産業を中心に視察しました。 昨年度のイタリア研修を参考にして、より効果的な視察が出来るように配慮し、イタリアのカフェ・食品文化の現状の他に焙煎工場工場・パスタ工場を見学。 その基盤となっている生活スタイル、町並み、伝統文化にも触れていただくような研修旅行となりました。
視察研修概要
- 主催:
- 全日本コーヒー検定委員会
- 実施日:
- 2012年2月13日(月)~2月19日(日)7日間
- 参加数:
- 13名
- 主な視察地:
- ローマ市内(バール・スーパーマーケット)、焙煎工場、パスタ工場、バチカン市国(サンピエトロ寺院)ほか

サンタマリア・マッジョーレ広場

カフェ「LANT'EUSTACHIO」
創業1938年。古い建物だが風格を感じさせる佇まいだった。

LA CASA DEL CAFFE'TAZZA D'ORO
オルファニ通り。1946年創業。老舗だが客層は比較的若いBAR。回転も速くかなりの繁盛ぶりだった。店の名前は「黄金のカップ」という意味だそうだ。

LA CASA DEL CAFFE'TAZZA D'ORO
Reginaというブランドの豆を使用(ブラジル・コロンビア・ニカラグア・コスタリカ・ジャマイカetc..のミックス)。コーヒー豆は麻袋に入った持ち帰り用もあり、お土産にすることもできる。

ANTICO CAFFE'GRECO
スペイン広場近く、コンドッティ通り。Anticoは「古代の」「昔からの」、Caffe Grecoは「ギリシャのコーヒー店。という意味。 創業者がギリシャ出身だったことから「アンティコ・カフェグレコ」と名前が付けられた。 創業は1760年。多くの文化人や著名人に愛され、重要文化財にも指定されており日本でも知られた店である。Creco専用の豆をローマ郊外の工場でローストし、ミックスしている。

SCIASCIA CAFFE
プラーティ地区。創業1919年。豆はローマ郊外コメッチアという町の自社工場でローストしている。2003年のコーヒー大会で優勝。 特にカプチーノについての評価は高く、最もおいしい店として知られている。最も上質のミルクにこだわり、液体状にしたチョコレートを隠し味としている。

高級食材専門店SCIASCIA CAFFE
プラーティ地区。創業1932年。2000種類以上の食材を扱う食材専門店。支店を数件もつ(MILLEDELIZIE=本店)定番のパスタやバルサミコのみならず日本の米や味噌、醤油も売られており、品揃えは眺めているだけでも飽きない。 店内にBARがあり、ローマ郊外南方の自社工場でローストした豆を使用している。

ナポリ「CAFFE CARBONELLI」
工場というよりも大きめの自家焙煎規模。薪を使った遠赤釜とガス釜。メインに使用しているのは遠赤釜。火加減が難しいがあがりが良いとのこと。

ナポリ「CAFFE CARBONELLI」
インターネットで通販も行っている。44mmエスプレッソポッドも製造しておりPB制作も請けている(原料一切は同社が提供し、包材には依頼者のネーム入れを行う)。

ナポリ「CAFFE CARBONELLI」
視察メンバーと記念撮影。

焙煎工場「CAFFE CARBONELLI」
家族経営。先代社長とご兄弟。現社長は右端のかた。
06.26.Sanur-Singaraja
![パスタメーカー「GAROFALO]](https://ajcra.org/activity/overseas/2012a/images/12.jpg)
パスタメーカー「GAROFALO]
工場視察。イタリアではディチェコに次ぐメーカー(三菱商事取扱い)。ナポリの南、グラニャーノにありこの辺りは「パスタ発祥の地」と呼ばれている。
視察研修概要
南部イタリア、ナポリを代表する伝統的なエスプレッソブランド。現在では、その高い品質でナポリにとどまらずイタリア国内コヒー市場のNo.2のシェアを占めるまでに成長した。南部イタリア独特の個性の強いエスプレッソをご家庭で…illy、LAVAZZA、Segafredoと並ぶイタリア4大ブラシドの一つ。
ナポリに所在する古くからの地元密着型コーヒー豆ロースター。そのノウハウから豆の抽出に最も合った機械を作ることになった『エスプレッソ総合メー力一』と言うべき企業。 ナポリはエスプレッソコーヒーが美味しい地区で、その秘訣は豆のフレンド、ロースト法、そしてその豆に合った機械の使用に有ると言える。 イッツォ社のエスプレッソコーヒーは、濃厚で濃く、甘みの有るコーヒーの香を最高に引き出したコーヒーエキスを抽出する点が最大の特徴。
イタリアBAR事情
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―Cafeをしに行こう。
イタリアでは、何かしてもらった小さいお礼に、Cafeをごちそうする習慣があります。
1日のCafe消費量は半端ではありません。イタリアには大都市はローマしかなく、10万人ぐらいの中都市がほとんどですが、一口にBAR(バール)と言っても様々なタイプの店があります。
流行っている活気のあるBARや老舗のBAR。ミラノのような都市圏であれば、ビジネスマンが休憩時間やランチの後や始業前に行くようなBAR。朝食はBARでコーヒーとブリオッシュ(クロワッサン)という人をよく見かけます。
時間に余裕がある年金生活者や主婦が新聞を読んだり、おしゃべりしたり、力ードを楽しむようなBARもあります。
都市により使う習慣も異なるため、地方都市では一風変わったコンビ二的な役割をしているBARもあります。
これは、Tabacchi(=日本でいうタバコ販売の商店のようなもの)と一緒になっていて(ライセシスがBARとは別)、塩、タバコ、パスのチケット、トト力ルチョ、新聞、雑誌、日用品などと一緒に売っているお店です。
立ち寄った街で探してみてください。