全日本コーヒー商工組合連合会

2015.04.21

新加入メンバーインタビュー/東日本・札幌市/(株)宮田屋珈琲 宮田 一也 氏

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>(株)宮田屋珈琲 宮田 一也 氏

自己紹介をお願いします。

宮田: 株式会社宮田屋珈琲 代表取締役の宮田一也(みやた かずや)です。宜しくお願いします。

鹿児島のご出身とお伺いしました。遠く離れた北海道で開業されたのはなぜですか?

宮田: 私は、鹿児島の自衛隊に4年ほど在籍して、その後、北海道で営業の仕事に就きました。そのときに、焙煎メーカーの方と知り合ったのがコーヒーを扱うきっかけとなりました。
平成3年に5kg釜を入れて、企業や官公庁に向けオフィスコーヒーを宅配するサービスを一人ではじめました。その後、この自家焙煎工場を家内が手伝ってくれるようになったので、小さなテーブルと椅子を10席ほど置き、試飲コーナーをつくったのが後に喫茶の1号店になります。

現地の写真はどこの国ですか。産地はご自身で視察されているんでしょうか。

宮田:エチオピアです。原産国には自ら足を運んでおり、ブラジル、インドネシア、ハワイといった国々に行っては、現地の絵画や器具を買い付け、これが各店舗のディスプレィに一役買っているわけです(笑)
買い付けといえば、実家の鹿児島に帰省する際、福岡を経由しますので、カップやソーサーは有田焼を買い込み店に配布しておりまして、これも好評です。

たしかに、展開されていらっしゃる9店舗は、どこも個性的で魅力的な空間ばかりです。客層としてはどのような方が多いのでしょうか?。

宮田:ばらつきはありますが、30代から60代の主婦やビジネスマンの方が多いようです。 主婦層に人気があるのはコタツ席。昼間は、ビジネスマンの方が大テーブル席で図面を広げて打ち合わせしていたり、人目につかないスペースでひっそりパソコンを開いている姿もよく見かけます。

WI-FIも完備していて、ビジネスマンやノマドワーカーの楽園ですね。

宮田:もともと私も営業をしていたものですから、ひとに見つかりにくく、サボりやすい席を用意しました。隣の席との距離に余裕をもたせることができるのは、北海道ならではの話です(笑)

店舗に特徴を持たせるには、御苦労も多かったと思いますが。

宮田: 上質な生豆を仕入れ、とにかく新鮮な豆をお客様に提供するよう心掛けています。
平成3年から5年の頃、本格的に喫茶店をやろうと2店目に選んだロケーションが、石倉の軟石でできた玉ねぎの倉庫です。何か特徴を出したいと考えたからなのですが、最初は照明が暗く、130ほどあった客席はほとんどが空席でした。
その後、だんだんとマスコミにも取り上げてもらえるようになり、「面白い店があるらしい」と評判になってからは、ようやくお客様にご来店いただけるようになりました。そして、さらに5年後にレンガの広い倉庫を改装した3店目を出して、札幌を中心に現在の9店舗に至っています。

珈琲エキスのスイートポテトや珈琲大福など、スイーツ類の商品開発にも力をいれていらっしゃいますね。

宮田:このあたりはもともと純喫茶が多く、食事を出す店が少なかったんです。最近では、どこもゴハンものを出しますが、コーヒーの香りによくないということで、当時はトーストぐらいしか出していない事が多かったんですね。 スイーツはそんな過程で出来たメニューです。コーヒーの微粉末を使用したロールケーキも含めて、外部のケーキ職人の方と共同開発しました。

札幌市役所の「元気カフェ」店では、社会福祉法人さんとコラボレーションされてます。

宮田: たまたま公募と巡り合ったということなんですが、障がいをもつ5名の仲間と仕事をすることになりました。
地場産業ということもあり、これが縁で寄付金付きドリップコーヒーを出しました。札幌サポート基金さんには、売り上げに応じた寄付を続けています。

北海道の地においても外部コーヒー勢力の攻勢が激しいかと思います。如何でしょうか?

宮田: もちろんです。(攻勢に対抗するには)やはり独自性を確保するにつきるんではないでしょうか。

最後に、組合活動に期待することはありますか?

宮田:いろいろな情報や知識を得て今後の会社発展に役立てていきたい。海外研修も活用させてもらおうと思います。
現地の生活の困窮度は日本の比ではありません。先日、大学で現地の状況をお話しする機会がありましたが、若い人はピンとこなかったようです。 こうしたことは現実を自分の眼で見ることが大切ですから、組合は貴重な機会を提供していると思います。

今日はどうもありがとうございました。(編集子 Sq+)

組合員情報

札幌を中心に北海道に9店舗を展開するカフェ・喫茶店。
自家焙煎の珈琲と癒しの空間が道産子に愛されています。

株式会社 宮田屋珈琲

〒004-0841
北海道札幌市清田区清田1条3丁目1-66
TEL:011-881-7455
0120-381818[フリーダイヤル]
FAX:011-881-7467
営業時間:9:00~18:00(販売部)
※各店舗営業時間は異なります
定休日:土・日・祝日(販売部)
※各店舗定休日は異なります

清田緑地(札幌市)の傍らに宮田屋珈琲さんが創業されたのは1990年。現在は札幌市内・近郊に9店舗を構えておられます。
創業店の清田本店をはじめどのお店もゆったりと時間が過ぎ行く個性的空間です。東苗穂店は昭和37年に玉ねぎ倉庫として建てられた石造りで夕方からはカクテルなども提供しています。また旗艦店である豊平レンガ館は100席を超える大型店で、サンドイッチのセントラルキッチンも併設しています。
近年、札幌市役所庁舎1階ロビーに元気カフェを社会福祉法人ともにふくし会様とコラボレートして開設されました。5人の障がいをお持ちの方と一緒に札幌市役所を利用される市民の皆様にハンドドリップしたコーヒーを提供されています。
2006年に宮田一也社長とモカの産地エチオピア探訪をご一緒して以来のお付き合いですが、コーヒーだけでなく産地農園・お客様・従業員・取引先様など、関わる人々と真摯に向き合う姿には感銘をうけます。
このような方をご紹介できましたことを嬉しく思います。

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