全日本コーヒー商工組合連合会

2025.3.11

沖永良部コーヒー農園を視察しました(西日本組合)

西日本コーヒー商工組合

2025年2月6日から8日まで、鹿児島県沖永良部島のコーヒー農園視察に、同組合員のJUN建設コーヒー事業部のコーヒー農園の状況や収穫から加工までの工程などを見学しました。

JUN建設コーヒー事業部は、面積約1万平方メートルで約4千本のコーヒーノキを栽培しています。生産、出荷、ほ場運営、収穫加工までを一括管理し、「ノアコーヒー」として売り出しています。

今回西日本コーヒー商工組合としての国産コーヒー農園の視察は初めてです。海外での生産減や価格高騰を背景に、国産コーヒーの可能性を探る目的で組合員12人が参加しました。 農園主の山下さつきさんの案内で、農園や加工所、店舗を訪問しました。農園では収穫体験も行いました。

山下さんは農業を学んだ理系出身で、コーヒーに含まれるポリフェノールを最大限に摂取できる中煎りまでにしか焙煎はしません。コーヒーチェリーごと乾燥させ焙煎してコーヒーを抽出するなど、収穫したコーヒーチェリーを余すことなく使用したいと考えています。

沖永良部知名町町長は、背を高くした太陽光発電パネルの下にコーヒーの木を植えていく予定もあり、町長は町ごとに持続可能な形を作りその町の集合体が沖永良部島になるようにしたいとお話をされていました。

沖永良部の年間平均気温は22度と、アラビカコーヒー産地の気候と近く、赤土の土壌です。問題は普段の風と台風ですが、じゃがいも畑にも使われている防風ネットを、コーヒー農園内にも張り巡らせていました。島には川が無く地下の鍾乳洞から水を汲み上げる方法で水を供給しています。

農園はまだまだ小規模ですが、苗も常に作り島内のいろいろな場所に実験的に植え地形や日当たり水の量などで結実に、より良い環境を模索しています。コーヒーの売り先はすでに九州の高級クルーズトレインななつ星や、航空会社のファーストクラス用コーヒーやホテルなどに納入しています。

生豆の販売はしていないので是非みなさんも農園を沖永良部に作ってください、と農園の山下さつきさんはおっしゃっていました。


【南海日日新聞に掲載されました】 

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【奄美新聞社に掲載されました】 

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西日本コーヒー商工組合 常務理事 上田美由紀

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